岡田先生療術上(一) 【(三)生命の真相】

 魂が「生命の根源」であるのは誰も知る処であります。抑々「生命」なるものは何ぞや--といえば「神が人間に命令を下される」それを、「生命」というのであります。

 生という字は「主」という字の右の肩に「ノ」を書くので「主神」の御事であります。
  生 主
    ノ

  「生」という字は、神様がお坐りになって「右の御手で命令される形」で、その命令を奉じて人間が此世へ出て来るんであります。その命令を奉じて活動する。--それが魂であります。

 主神の御命令とは--「人間それぞれの天職使命を完全に遂行する」事であります。畏多くも主神の表現であらせられる処の天皇陛下の御命令を奉じて国家社会に尽す事であります。それが人間として、日本人としての天職使命であります。故に「死」とは「御命令の解任」という事になるのであります。

「『岡田先生療病術講義録 上巻(一)』,岡田茂吉全集著述篇第二巻p167」