初めて明主様の所へ伺ったのは、弟の妻の病気が縁でした。
その時、明主様から正しい信仰の道をお話いただき、最後に、『信仰はおのれひとりの救いだけではなく、利他の救いを通しての信仰でなければならない。その利他の救いの道をこの宗教は教え、だれでもお救いが出来るのです。あなたは使命があるのだから、この道にはいり、やらなければならない』とおっしゃられたのです。
私はいままで、信仰だとか、人のお救いだとかは考えたこともないし、自信がありませんので、「先生は何十年かおやりになっているから、“できる”とはっきりおっしゃるのではありませんか。しかし私は、いままで宗教的な行ないは何もしたことがありませんから、私にはとても出来ません」『そう思うのがあたりまえだが、このお道はだれでもすぐに出来るんだよ。まあ、あとでわかるから』と静かにおっしゃいました。
私はご挨拶して待合室に下がり、来ている病人の様子を見ていました。すると、苦しんでいた人たちがご浄霊をいただいて、帰りには軽々と歩いて行くのです。それでなるほどなあと思い、興味が出てきたわけです。
つぎに行った時、明主様から『あんたどうだ。こういうことは好きか、きらいか』と言われました。「好きです」と申し上げ、その時に、御神業一筋に進ませていただこうと決心してお道へはいったんです。