レストランならそのコック

 丸の内の中央亭(コックが信者でした)でお食べになった料理がまずかったことがあって、私は明主様に呼ばれました。
 『あの料理はいくらなんだ』
 「これこれの値段です」
 『チップをやっているのか』
 「やっています」
 『チップというものは、急所の者にやらなければならぬ』
 「急所の者というと?」
 『中央亭なら、そのコックだ』
 こういうお話があって、
 『人を招待する時は、もっと気を使うものだ』とお叱りを受けました。