大森時代のことです。小山松彦という男に、柔道三段で酒のみの男の霊がかかり、大森へつれて来ました。この時、初めて明主様は、言霊による治療をなさいました。
明主様は、ちょっと、合掌された後、『いたみされ(痛み去れ)』と言われます。すると、霊はすぐ、かれを離れました。その後、『霊縛』という言霊を使われたこともあります。
その時、明主様は私に、『いよいよ時期が来た。ここ二、三日のうちに変わったことが起こる』と言われましたが、その翌日、支部の月次祭の準備をしていると、松彦が弟とふたりでやって来て、喧嘩をはじめたのです。私が止めにはいると、松彦は私の腕をつかんで投げつけ、そのため私は右の腕を折ってしまいました。明主様のご浄霊によって、治していただきましたが、その時、明主様は、『こんど松彦が来たら“霊縛” と言え。それで松彦の悪霊はおさまる』と言われ、私に、『言霊を許す』とおっしゃって下さいました。それで、また松彦がやって来て、「もう一本の手も折ってやる」と勢い込んでいましたが、私が、「霊縛」と三回言うと、松彦は骨なしのようにクタクタになってしまいました。