お宅ではご主人らしく

 いつか、碧雲荘の裏の大きな椿が咲いて、二代様が、「それを切ってちょうだい」と明主様に言われたことがあります。

 明主様は、『ここを切っては格好がわるくなる』と、とてもやさしく、二代様の納得のゆくように説明されましたが、“ほんとうに仲むつまじいおふたりだなあ”と、感心して見ていたことがあります。

 明主様はいつも、言葉づかいということで、『男には男に言うように、女には女に言うように、大臣には大臣に、一般人には一般人に言うように』とおっしゃいました。