恩は着せるべきものでない

 私は昭和十六年四月一日、当時の資格を拝受して、いよいよ布教に専業することになりました。その時、「どのような心構えでやらせていただいたら、よろしいのでございましょうか」とお伺い申し上げました。

 明主様は『寝食を忘れて人を助けることです。しかし、恩は着るべきものであって、着せるべきものではない。いつも私と共同作業であるということを忘れないことです。その心構えでやればよいのです』とご教示下さいました。

 それ以来、このお言葉が私の布教信条となっております。