明主様という方は、いいつけられた通りにやっていれば、決してお叱りにならない方でした。少しでも「我」を出すとご機嫌がわるいのです。
また、明主様は、その人間の地位、身分にかかわりなく、その人の「職」「技術」を使って下さる方でした。
また、明主様は、蔭口をきらわれました。だれかが、ある人の不利になることを言うと、『それはおまえの想像なのか』とたずねられる。「私はそう思いますが……」と申し上げると、『そうか』ですみますが、もしも、「あの人はこうだ。ああだ」と決定的なものの言い方をすると、明主様は怒られました。『臆測でものを言ってはならぬ』とたしなめられるのでした。