明主様のご日課は、チャンと一定のスケジュールが決めてあって、一分一秒といえども無駄にされませんでした。ですから、お側で御用する私どもも、時間の点はよく注意してお仕えしておりましたが、明主様はその点、奉仕者の一挙手一投足まで、チャンと観察しておられたように思います。
たとえば、私がわずかの暇を見て、お風呂にはいる時間をいただいて入浴いたしましても、その所要時間をチャンと計っておられたのでしょう。
いつか七分かかって用をすませますと、それからは不思議と御用を中断して入浴していても、七分すぎると必ずお呼びになられました。そして他の方に、『あれは七分で風呂にはいれるのだからもう出ているだろう。呼んで来い』と言われるそうで、そのくらいお時間を大切にされました。