明主様は、お原稿をお書きになられます場合、何度も何度もご推敲になり、多いのは二十回以上もご推敲になったとか伺っております。それくらい御教えは、心魂を打込んでお書きいただいたものであることを、私どもは念頭に入れて、御教えに触れさせていただくことが肝心であります。
何か私どもに粗相がありますと、よく明主様からお叱りをいただきましたが、──とくにおそばの奉仕者たちは始終でした──その場合、きまって明主様は、『御教えを読んでいるか』とおたずねになられました。
そこで、「はい、読んでおります」と申し上げると、『何回読んだ』と仰せられます。「はあ、え、一回か二回です」と言葉をにごし、御教えのいただき方がいい加減になっておりますと、『それじゃ、全然読み方が足りない』と大変なお叱りをいただいたものです。