それから一昨日の寄書の中にちょっと面白い話がありました。事務所の人と建築の方の椎野さんとの談話でーー今度の「栄光」に出します。
これは私も喫驚したのですがーー会館の天井の高さですが、この間建築の方の博士が来て見たのか図面でか、兎に角すっかり見てもらったのです。そうすると、下から上までの寸法というものがぴったり合っていて少しも違ってないというのです。これを合わせるには学者が二ヶ月かかるそうですが、それを私は五分ぐらいなものでした。その高さを模型でやってみて、それから丁度この辺だと思って、何十何尺と決めたわけです。それは別に考えて頭を使ったわけではないのです。ただ見た感じで丁度このぐらいがよいと決めたわけですが、学者の方ではそんなに大変なものです。それから柱の太さも、やっぱり最初見本を見た時に、直径二尺八寸が丁度よいからそれにしろと言ったのですが、それも今度、太さが建築にピッタリ合っているのだそうです。重量とか、そういった計算でしょうが・・・。それで非常に驚いたという事が出てました。
丁度これは、医者がいくらかかっても治らない者が、浄霊で、ちょっとこうやって治るというのと理屈は同じだと思います。ですからこれからだんだん出来て来ますが、名前は「熱海地上天国」としますから、そのつもりで・・・。箱根地上天国、熱海地上天国、京都地上天国というように、だんだん各地に地上天国が出来るわけです。
それで展望台の上のガラスの家は「水晶殿」と名前をつけました。その高さから屋根の形から全部私かやったのですが、これは建築屋の方では非常に難しいものなのです。
「御教え集29号」 昭和23年12月25日