本数もまだ初めのころのことですが、わたくしたちお側にお仕えしていた者も、明主様から治療(浄霊)をしていただきました。どんなにお忙しくても、よく憶えていて下さって、暇な時に呼んでいただきました。
ところがお側の者の常として、だんだん慣れっこになり、ちょっとした浄化でもお願いするようになりました。
そんなある日、みんな明主様に呼ばれました。そして、『おまえたちは、正宗の名刀を一振りずつ渡してあるはずだ。曇らせるのも光らせるのも、おまえたちの心がけ次第だ』とお叱りを受けました。
それで、みんなも一遍に恐縮して、四、五日のあいだ、だれもお願いしませんでした。
すると、また、お呼出しがあって、みんな伺いますと、『おまえたちはブランコみたいだ。中庸ということを知らない』とおっしゃってご浄霊をして下さいました。