迷える小羊への慈愛

 終戦直後、東山荘でのことですが、明主様からお汁粉のごちそうをいただいたことがありました。私は甘党ですから、それが大変おいしかったのですが、一緒に召上がっていた明主様は、私をごらんになって、『もう一杯食べたそうな顔をしているね。だが、やらんよ。信仰を捨ててよそへ行った者が、ふたたび戻って来たのなら、三杯やるがね』とおっしゃいました。これは“まわり道して、本教のよさが判って、ふたたび戻って来たのだから、そういう人には三杯でも四杯でも振舞ってやるよ”というお慈悲の意味に、私は受取らせていただいています。