私がお世話させていただいていた信者の方で、それは奥さんですが、非常に浄化のきびしい方がありました。
病気はよくなったのですが、その他の面で、つぎからつぎへと苦しいことが起こって来るのです。苦しいことが起こるのは、その人の「めぐり」によるもの、すなわち曇りであることは、一応承知していますから耐え忍んでいます。
また、『神様は御守護を下さろうとしても、その人に曇りがある場合、まずその人の曇りを払拭しなければならない』という御教えもありますから、大いに元気をつけていたものです。
しかし、あまりにも浄化が続くので、私はお導きの関係上、明主様にお伺いしたことがあります。
私が詳しくご報告するのを、“いかにもひどい浄化だ、さぞ苦しいであろう”といったお顔で、じっと聞いて下さいました。
ご報告し終わって、さていかなるお答えをいただけるものかとお待ちしておりますと、ただひと言、強い語気で、『結構じゃないか』とおっしゃいました。
私はハッとして、思わず「これだ!」と心の中で叫びました。
もちろん私はお言葉をそのまま伝えました。ところが、その信者さんは、そのお言葉によって、一転機を来たし、どんどんよくなりました。