昭和十年一月一日は教団の立教記念日です。この日に備えて明主様は、『善言讃詞』をお作りになりました。これは観音経を分かりやすく縮められたものですが、その中にみろくの世の状態が書いてあります。たとえば天候にしても『五風十雨の不順序無く……』とお書きになってますが、その状態が早速に現われました。
というのは、発会式の前日であります十二月三十一日は、篠つくような大雨の日でしたが、その翌日はからりと晴れ上がり、それから四日間は穏やかな日が続き、五日目に風が吹き、十日目にまた雨が降りました。
その翌日の一月十一日に、開教後、最初のご講話がありましたが、その時明主様は、『これは五風十雨の型を神様が見せて下さったのだ』とおっしゃいましたが、私は明主様のお言霊の妙と言いますか、お力の一端を拝見したような気がいたし、感激したことをおぼえております。