ことたまで宣り直し

 昭和二十年八月、私はご浄化をいただいて、一旦重態に陥りましたが、どうやら持ち直して、十八日にヨロヨロとして箱根に伺い、ご浄霊をいただきました。

 明主様は、『裸になれ』と言われ、三分間ぐらい私の体をごらんになったのち、『なんともないじゃないか。風呂へはいってゆけ、飯も食べろ、あしたから働ける』と言われるのです。

 狐につままれたような心地でしたが、その日かぎりで、私の病気もすっかり治ってしまいました。

 あとになって、明主様は、『おまえは、あの時危なかったんだが、私が言霊(ことたま)で治してあげたのだよ』とおっしゃいました。