昭和二十九年の四月、明主様と二代様がお揃いで、私どもの教会へおいで下さいました。
この教会は新築したばかりで、コの字型になっていたのですが、明主様は、『コの字のところを埋めろ』と申され、『埋めれば、発展する』と言われるのです。
すぐ大工を呼んで相談しましたら、「最初からそう言ってくれたらいいのに、あとからやるのでは難かしい。雨漏りがしますよ。私には出来ません」と言うのです。
それでも、強引にコの字の中を埋めました。それがいまの教会です。そして、その後、明主様のおっしゃる通り、おかげで教会も大発展いたしました。
また、その日の庭のことですが、家相方位から見て、“ウシトラの方角に雄松と雌松を植えるといい”と聞いていましたので、そうしましたら、明主様は『梅と竹も植えて、松竹梅にしたらいい』とおっしゃいましたので、そういたしました。
まだ庭もすっかり出来ていないころでしたが、明主様は殿下駄でお降りになり、鋏を持って、あちこちの庭木の剪定をして下さいましたが、そのお姿がいまも目の前に浮かびます。