昭和九年ごろ、三人の子供を抱えて、支部のお仕事は、毎日お取り次ぎ、月次祭、出張と忙しい日々でした。
当時主人は、ほとんど毎日お側にあがっておりました。ある日、きょうは帰って来てほしいと思い、応神堂に電話しましたが、やはり帰ってまいりません。
四、五日経って応神堂にまいりました時、明主様から、『ご主人は御神業があるから、そちらの都合でいちいち帰れないから、そのつもりでいなさい』とお言葉をいただき、「子供さえいなければ……」と申し上げました。
すると、『そんなに子供が荷になるなら、神様がお取上げになるから』とのお言葉に、びっくりしてお詫び申し上げました。
そして、『あなたは子供を抱えても御用しなければならない因縁だから』と、こまごまとお諭しいただき、ずいぶんご無礼なことを申し上げたものだと、いまは思います。