毀誉褒貶にとらわれるな

 そのころの私は心身ともに未熟だったため、なにもかも明主様のお言葉を素直にいただいて、まちがいのないようにしたいと、およばずながら私なりに努力して来ました。

 そんなあるとき、『世界的人物になるには、毀誉褒貶(きよほうへん)にとらわれてはいけない』と明主様は、おっしゃって下さいました。

 とかく世間の評価や、他人の口うらに左右されやすい私を、それとなくおさとし下さったお言葉として、私はこれを、いまも自分の胸の中に大切にしまってあります。そして、何かあると、このお言葉を噛みしめて、褒められても有頂天にならず、敗されても、くさってしまわないよう、自戒している次第であります。