私がまだ入信前のこと、友人が宝山荘(明主様のお屋敷)に御奉仕に上がるというので、私は一緒に子供をつれて、はじめて宝山荘をお訪ねしました。
宝山荘へ着いてお手洗に行くと、ひとりの年配の男の人が、『どうぞ』といって、私をよけてお手洗の草履の乱れたのをなおしておられました。
もちろん私はその人が、だれであるか知りません。ただ、きれいな感じのする人で、なんて親切そうな人だろうかと思いました。
それから、私はここのご主人が指圧療法をする人だと聞いていましたので、敷居をまたいだ以上、そのご主人にご挨拶して帰ろうと考え、その旨を伝えてもらいましたところ、“ここへ連れて来なさい”とのことでした。
おそるおそる、そのご主人の前へ伺ったところ、それがなんと、先刻お手洗でお会いした方なのです。申すまでもなく、それが明主様でした。