清水町が御面会所であった時のことですから、昭和二十四年ごろと思います。
ある日、明主様のお指図によって、私は庭の木を伐っておりました。
明主様は二階のお部屋から、『もっと上の枝へ登れ。右の枝を伐れ』などとおっしゃりながら指図しておられました。
ところが突然枝が割けて、私はまっさかさまに落ちてしまいました。ちょうど、下はコンクリートのたたきになっておりましたが、不幸中の幸いで便所の屋根に落ちました。腕に相当の傷を負いましたが、明主様のご浄霊でよくなりました。 この時の明主様は、びっくりされ、真っ青な顔をして飛んで来られました。いつもは強気で鳴っておられる明主様ですが、この時ばかりは、『どうだ、大丈夫か』と、ほんとうに心配顔でした。約一ヵ月、毎日々々明主様からご浄霊いただき、すっかりよくなりました。
よくなって、また庭仕事をさせていただこうと思ってましたが、『もうおまえはしなくてもよろしい』と言われ、それからしばらくのあいだ、私には庭仕事はさせられませんでした。
寝いるあいだでも、『容態はどうだ』と周囲の奉仕者にたずねられ、とても気をつかって下さったそうです。