顔にも出さぬ自分の痛み

 明主様にもネン毒が出たことがありますが、決して痛いとはおっしゃらず、痛そうなお顔もなさいませんでした。

 そのくせ、人がそうだと、深く同情され、心配されました。人のことでは、『痛いだろう、苦しいだろう』と言われますが、ご自分の場合は、顔色にも出されないのです。

 私どもが、「痛くはございませんか」と申し上げると、『浄化だよ、これは』とおっしゃるだけでした。

 「でも、明主様がネン毒でお苦しみになるのはもったいなくて……」と申し上げても、『なんでもったいないのだ。浄化だよ』とおっしゃいました。