ハワイ布教のため、渡航準備に何かと忙しいころ、私はちょうど激しい胃のご浄化が続いておりましたので、霊的に浄めていただくことが何よりの準備と思い、ご多忙の明主様に、特にお願い申し上げて、ご浄霊をいただいておりました。
そうした時のある日、私の心の中には、最悪の場合にも処する覚悟はできておりましたものの、使命のあまりにも重大なことを思い、果して私にできるかしらというような不安が、ともすると脳裏に浮かんでまいります。
私は何も申し上げなかったのですが、そうした私の心をご存じであるかのように、明主様は、『神様の方ではね。あなたがアメリカへ行くように、ずっと昔からきまっていたのだよ。そのことが実現する時が来ただけのことだ』と申され、因縁の御用ということをハッキリとさとされて、覚悟も新たにさせていただくことができました。
また続いて、『神様がちゃんと段取りをつけられるよ。そこは人間が心配しないでも、実にありがたいものだよ』とも申されて、励まし力づけて下さったのです。
布教の方法など、どのようにさせていただいたらよいかと、いろいろ考えておりましたので、お伺い申しました時には、『それはね、あっちへ行けば、自然と神様があなたに思わして下さるんだから、思わせられたようにすればよい。わたしにも、いまはわからん』と申され、『神様があなたについておられるんだから、何も心配することはない』とお励まし下さり、最高の神を信じる者の幸福をつくづくと感じ、“われ、神とともにあり”の信念をいよいよ固めさせられたのであります。