『神様の御用に全部出せ』

 ある日、二代様が、「私は先生(明主様のこと)に、いくらでも着物をおねだりしていいのよ。だって先生は、昔私の着物を全部質に入れてしまわれ、“いまに、いくらでもほしいだけ買ってやるから、とにかくいまは神様に全部出せ”っておっしゃって、あらいざらい、私の着物を神様の御用につぎこんでしまったんですもの」と、冗談めかしにおっしゃったことがありますが、二代様のお話でもわかりますように、明主様もずいぶんご苦労された時代があるのです。