神にある身の苦楽

 元旦には、われわれ側近の奉仕者には、ゆっくりと正月気分を味わわせていただけましたが、明主様ご自身はお部屋に閉じ籠られ、出来るだけ私たちには手数がかからないようにと、お原稿などの整理を黙念となさっておられました。

 そして、ある年の元旦に、明主様は、『きょうぐらい、みんなと一緒にのんびりしたいがね』と、独り言のようにお洩らしになられました。
人よりも楽しきことあり人よりも 苦しきことあり神に在る身は

 このお歌は、当時のご胸中をお詠みになられたものと恐懼申し上げました。