“国難来たる”の言

 昭和九年のある日、明主様は月次祭の席上、日本対世界の大戦争のご予言を発表されましたが、明主様がご発表なされることは、必ず実現されるので、実に恐れ入るの外はありません。

 大体のお話を書かせていただきますと、『英、米、仏、露、中国などが同盟して日本を亡ぼしにかかり、結局朝鮮、満州、樺太、台湾、南洋などは取られる時が着るのだ。そして日本は軍隊もなくなり、特に大名華族はじめ富豪たちも大変な難儀なことになるのだ。そのうち経済封鎖の挙に出るかもしれないし、いよいよ日本の危機は近づいて来たのだ。日本対世界の大戦争、大苦境が来るのだ。孤立日本の重大危機だ。重大事件の起こることは確実だ』とのお話で、この時代の日本は、ただただ、帝国主義一点張りの時代でしたから、軍部や官憲に、もしこのようなことが洩れたならば、明主様はいかなる大難に遭遇されるかも知れず、内輪のみの発表でしたが、それから十年後、とうとう現実となって出て来ました。