陰でのやさしい心づかい

 昭和十八年だと覚えていますが、私のお道の恩師が、医師法違反ということで、留置場に入れられたことがあります。

 その時、明主様は、私をお呼びになって、『早く留置場から出られるように手を尽くしてやりなさい』とおっしゃいました。

 一般信者の前では厳しいご態度でいらっしゃりながら、蔭で私には、『うまく手を打ってやれ』と言われるのです。

 その時も、明主様というお方は、なんというやさしい心根の方だろう、なんという温かいお方だろうと思いました。