明主様が水晶殿にお出ましの時で、風がたいへん強かったある日のことです。
いつもは水晶殿をごらんになられて、それから救世会館にお出ましになり、お帰りになられるのが順序だったのですが、私は、その日あまり風が強いため、会館の方から行って、水晶殿に廻っていただこうと思ったのです。
ところが、つつじ山の三叉路の所で、左に行こうとすると、『どこへ行くのだ』とお車をとめられ、『何事にも順序がある。順道を行け。順序を誤ってはいけない』と、きびしくお命じになり、いつもの通り水晶殿の方から行きました。
その時の “順道”というお言葉は、自動車が走る順道ばかりでなく、いろいろな意味があったのではないかと思います。人間の行く道も、自動車の行く道も、みな含んでいるのではないかと思いました。