たまたま、お屋敷に参上のお許しを得て、明主様からご浄霊をいただいていた時、ふと、「私は神仏の因縁が詳細に判らないのですが」と申し上げたところ、明主様は、『神仏の因縁が判れば、人類を救えるとでも言うのか!』とおっしゃいました。私はこのご一言で“そうだ! 偉大なるご浄霊のお力を世に知らしめて、ひとりでも多くの人々のお導きをさせていただくのが使命なのだ”と悟らせていただき、勇気百倍して、下がって来ました。
またある時、「私は言霊が判りませんので、大変不自由いたしておりますが」と申し上げますと、『何?言霊がわからん? 言霊が判ってたまるものか。言霊が判れば神秘が判るではないか。おまえは中村海老治だな、中村に海老治はそれでよいのだ』とのお言葉、──実は改名しようと思って、名前についてお尋ね申し上げたかった、というのが私の本心だったのですが、それをすぐにお見抜きになったことに驚かされる
とともに、素直に申し上げることの出来得なかった自分を恥ずかしく思いました。