浄霊ならぬ浄霊

 昭和二十九年夏、明主様が強羅にお住いになっていたころのことです。

 ある日、私の不在中、妻は激しい歯痛の上に頭痛を伴い、自己浄霊しながらも執拗な痛みに、朝から呻吟しておりました。

 すると、だれかが、明主様は午後お車で私の家の前の道路をお通りになり、光
明台へお出ましになられることを報らせてくれましたので、妻は痛む頼をおさえながら、庭を掃き清め、外に出て、お通りになるお姿を拝礼さしていただきました。

 ところが驚くべし、お車が通過した瞬間、激痛がスーッと楽になり、部屋にはいってすわるまもなく、歯茎から血膿が排出して頸部の腫れも引き、頭はもとより全身軽快となり、家中が明るくなって、家族全員がお救いいただいた心地がいたしました。