吾等が、病貧争絶無のいわゆる地上天国を実現し得るという、とてつもない理想も、この事実を知ったなら、その可能を信じざるを得ないのである。故に吾等が今現に行いつつある仕事は、実をいえば宗教とはいえない。何となれば宗教といえば、とにかく既成宗教を連想し勝ちであるからで、本教の実態を把握しようとする場合、むしろ邪魔にさえなる。すなわち本当をいえば、前例のない大なる救いの業である。世界の大転換期に当って、この大きな救いが出なければ人類の危機を免れる事は困難であるからである。したがって神は私をしてこの大偉業の遂行者として選ばれ給うたのである。私は自分はメシヤだとは敢えていわないが、将来メシヤ的力を神が私をして発揮せしめられるであろう事は今日言い得るのである。
しかしながら、昔からいかなる宗教といえども、ある期間世の誤解を受ける事は過去の宗教史をみれば判然としている。私といえども此例にもれず、常に誤解するものもあるが支持するものが漸次増えつつあるのである。故に私はただ神の命のままに行動し、神に任せきって時の推移に従っているのみである。
「神示の健康」 昭和19年12月20日