“気が利きすぎてなんとやら”と申しますが、私たちが気を使ってさせていただいた時に、かえってお叱りいただくことが多かったように思います。
たとえば、ご揮毫中のことですが、明主様のお側に火鉢があったのです。ところが、だんだん暑くなられたのか、手で横へおやりになられようとされたので、奉仕者のひとりが、その火鉢を、部屋の隅の方へ持って行こうとしたのです。
すると明主様は、『おいおい、おまえ何をするのか。おまえたちは、私の言ったことだけを素直にすればいいんだ。よけいなことをしなくていい』とご注意いただいたことがありました。