明主様は、言われたこと、命ぜられたことがチャンとやっていないと大変しかられました。たとえば、私などよく庭仕事をしていて、『この木を植え変えておけ』とか、『伐っておけ』と言われて、さっさと部屋へ引き上げてゆかれる時がありましたが、そのような時、たまたま、お勝手の女の人から、急に使いに行ってくれと頼まれて、つい庭仕事のことを忘れてしまうことがありました。すると、あとから明主様が来られて、植え変えてないものですから、大変に叱られるのです。「途中で勝手使いに行ったため忘れました」と言っても、そんなのは理由にならないんです。
弁解だといって、こっぴどくやり込められるんです。
こんなことがたびたびありましたが、言われたこと、与えられた仕事を完全にやっておれば決してお叱りにはなりませんでした。