いつも温かい心くばりを

 私が入信したのは昭和二十四年ですが、私は、幸いにして、碧雲荘の会食の集まりのお仲間に入れていただき、いつも楽しい雰囲気の中で、明主様のお話を伺うことがてきました。

 それというのも、いつも明主様が、実にこまかく気を使われ、みんなを喜ばせて帰らせたいという温かいお心が、席の隅々にまで行き届いているからだと思います。

 その話題は各方面に亘っていて、なごやかな世間話もあれば、美術の話もあり、また、経済の話もあるという具合でしたが、平易簡明に、専門家も舌を巻くような問題を、ありのままの態度でお話される──しかも、そういうお話をされながらも、聞き手のみんなが楽しくあるよう、愉快な気持であるように心をくばられる明主様を、私は目がしらを熱くして見守っていたものでした。

 この気くばりは、たとえば日光殿の映画会のときでもそうで、明主様はうしろにいる信者たちが気がねなどしないよう、スクリーンも見やすいようにと心くばりをされるのです。それが私にもありありとわかり、感激したことは幾たびもあります。