夫婦間のささいなことも

昭和二十二年ごろです。お側で奉仕していまして、浄化をいただきました。その時主人が「お忙しい明主様にご迷惑がかかるから、帰って教会で浄霊をいただくように」と言うのです。ちょうど夫婦間でちょっとしたイザコザのあった時でしたので、それにかこつけて言うのでした。すると、こちらから明主様に申し上げなかったのに、私たちの様子をお見抜きになってお呼びになりました。そして、『あんた帰るそうだが、私の浄霊の方が効くんだよ』とおっしゃられ、『あんた、どうして、もっと私の浄霊をお願いしないのか』
とおっしゃるのです。私としては毎日でもお願いしたいのですが、主人から、“お側へ上がって日も浅いのに、お手数を煩わすのは申しわけないから遠慮するように”と言われていることを申し上げますと、『ああ、そうか。じゃご主人を呼びなさい』と言われますので、呼びますと、『あんたの奥さんは、私の浄霊がきらいなんだろう』とおっしゃって、主人は困惑してしまいました。そして“とんでもございません”と申し上げますと、『いや、そうだ。だから帰りたがるのだろう』と申され、結局、明主様のお言葉で教会へ帰ることをやめましたが、夫婦間の些細なことでも、ちゃんとお気にかけて下さり、何回力になっていただいたかしれません。