奉仕者挨拶

 朝のお食事が終わるころになると、奉仕者は一同打ち揃ってお部屋に上がり、ご挨拶を申し述べます。

 碧雲荘に奉仕する全員が、お部屋の前へ並んでご接拶をするのですが、この時、明主様は素早く、それら奉仕者に目をそそがれます。そして、ひとわたり見渡して、もしもその中に、少しでも空虚な顔つきをしている者があると、明主様はその者に御用を言いつけられるのです。たとえば、『ちょっとマッチを持って来てくれ』とか、『あすこに本が置いてあるから持って来てくれ』とかいうように……。

 さて、そういう空虚な顔つきをしている時は、その奉仕者の心に隙があるわけですから、御用を言いつけられると、たいてい失策をしてしまいます。明主様は、そこをすかさず握って、こんこんと説諭されます。そして、奉仕者は、ハッと心を立て直すというわけです。

 こういうお叱りの方法を、明主様は始終おとりになりました。そのため奉仕者はたえず気くばり、心くばりをしていなければならなかったのです。

 なお、明主様は、朝のご挨拶については、単に奉仕者ばかりでなく、ご家族の方々にもきびしく励行させていられました。

 

明主様のご生活