昭和二十八年のある月、高知県、広島県の方へ布教に出張中、脳天が浄化して苦しいので、このつぎ明主様にご浄霊いただく時は、特に脳天をお願いしようと、四、五日前より祈りつつお伺いしました。
ところが、ご浄霊をいただくため、明主様の前に正座し、“お願いします”と、頭を下げたとたんに、明主様は、左手を私の後頭部へかけてぐつと引寄せられ、右手で脳天をご浄霊して下さいました。
あまりドンピシャリだったので、私は、フフと思わず笑みをもらしました。
明主様は、『どうしたのか』とおっしゃいます。「はい、四、五日前より脳天の調子が悪いため、特に脳天のご浄霊をお願いいたしたいと思っていました。それなのに、お願いしないうちに、急に手をかけていただきましたので、びっくりしました」と言いますと、『あんたの想念で、神様は先にお知りになっているのだ』とのお言葉でした。