いつか、明主様のおられる隣りの部屋でうわさ話がはじまりました。
私は明主様のお部屋に居合わせたのですが、そのうち隣りの話声がだんだん高くなっていって、こちらまで聞こえてくるのです。
しかも困ったことに、どうもその話題の主が明主様で、“話せる”とか“話せない”とか、いろいろ聞こえてくるので、私はちょっとハラハラしていました。
そんなとき明主様は、少しくらい聞こえてきても、一向に無頓着で気になさらないのです。『人の目口に心を惹かれるな』というお言葉そのまま、じっとお仕事に没頭しておられるご様子に、非常に心を打たれたのを覚えております。