ある日の御面会で、明主様のお話が始まりますと、あちこちから妙なウナリ声や咳、シャックリが始まり──うるさくて申しわけないな……と思っていますと、私のそばの人が突然大きなアクビをされました。
とたんに明主様は、『人前で大きな口をあけるもんじゃない!』と鋭いお目でお叱りになり、一瞬シーンと静まりますと、明主様は大声で『アッハハハ……』と実に朗らかなお顔でお笑いになりましたので、一同なごやかな雰囲気となりますと、明主様はお手をお口もとにお当てになりながら、『このように手を当てて……』としずかに申されて、お話をお続けになられました。