昭和二十五年の法難で、一時教勢がしぼんだことがありますが、それはいわゆる散花結実で、明主様は、『私もそれを神様から知らされたよ』とおっしゃっていました。
そういう情勢にある時でした。私は、明主様に、「私はきわめて近い将来、地上天国が出来るとうかがい、それを信じていますが、みんなに早く出来るものなのかどうか、現状をみますと、その矛盾に悩むのですが……」とおうかがいしたことがあります。
明主様は、『神様がやっているんだよ。私だって人間としての意地はあり、あらぬ誤解や妨害をされて、動きがとれなくなるというのはくやしいよ。いまに見ていろという気持にもなる。しかし、世の中の人間が、雨戸を閉め切って寝て、朝になっても開けるのを知らないというのによく似ている。いま、急に雨戸をあけると、目がくらむからね。そういう神業を私はやっている。始まればバタバタと決まるよ』
こういうお言葉を、ご浄霊しながら、なに気なく、なんの構えなく、いわゆるお説教でなくおっしゃる明主様。うかがっていてジーンときました。