私が御神体の御用をさせていただいていて、明主様からお叱りを受けたことは、数え切れないほどです。
たとえば、明主様は、いつもラジオをお聴きになりながらお書きになりますが、ラジオの調節がうまく行かなくて、雑音がとれず、よくご注意をうけました。
また、私ども(三人)は、明主様のおそばにすわっていてお手伝いします。その場合、明主様は、『わたしが書き終わったら、紙はすぐ引きなさい』とおっしゃいますので、書き終わられるのを待って、それこそ間髪をいれず、すぐ手もとに引き、別の所に置きます。
しかし、明主様のお書きになるのが物凄いスピードなので、こちらもそれにつられ、だんだん速くなり、とうとう早く引きすぎてしまいます。そんなことで、よくお叱りをうけるのです。
しかし、ここにひとつ、あるとき、いまでも忘れられないほどの、
厳しいお叱りをいただいたことがあります。
それは、明主様がご揮毫になられた御神体を、湿っていたので、お仕事部屋から、私どもの部屋へ持ち帰って、部屋に綱を張り、それにかけて乾かしていたところ、明主様がはいって来られ、全部綱からはずされてしまいました。
そして、明主様から、『神様の書かれたものをこんな所にかけて乾かすとは何事だ!』とそれまでにないきついお叱りをいただいたのです。