ご自分の米を職人へ

 終戦直後のことです。そのころ、観山亭の建設が盛んに行なわれておりましたが、私は毎月お米の御用をしておりました。ところがいくらお届けしても、明主様は代用食を召上がっておられました。

 ある日、明主様は、『私は毎日代用食をやっている。別に米がないわけではないが、いま観山亭を造っているが、神様は非常にお急ぎになっておられる。職人は金をいくら出しても集まらないが、お米をやれば来てくれる。だから、毎日一人五合ずつやることにしてい
るから、私は毎日代用食を食べているのだ』とおっしゃったことがありますが、ほんとうにもったいないことだと思いました。