書籍

『私の言葉を爪のあかほどに軽く思うな』

 明主様のお側に奉仕をお許しいただいた最初のころは、明主様のお言葉ひとつも真剣に聞き、なんでもお言葉通りに御用をさせていただきましたが、凡夫(ぼんぷ)の悲しさ、馴れてまいりますと、つい何気なく聞き流してしまうことがありま …

一生懸命より素直に実行

 おそばで奉仕していて、何か失敗すると、すぐお叱りを受けましたが、ある時、私が、「どうも申しわけありません。これからは一生懸命やらせていただきます」と申し上げると、明主様は、『その一生懸命がいけないんだ。普通でいいんだ。 …

信仰が身につかなければほんものでない

 明主様は、『拝むとか、一生懸命祈るとか、そんなことよりも、私の言ったことを、ひとつでも半分でも実行してくれる方がうれしい』とおっしゃったことがありましたが、『身についた信仰──信仰を身につけて、それが自然に出てくるもの …

お言葉通りにしたら二倍の患者数

 神山荘で御面会の時、一度ひどくお叱りを受けたことがあります。  当時は治療代(浄霊御礼)が一円だったのですが、それを『二円にせよ』とおっしゃったのに、私は二円にしなかったのです。それは田舎のことで、高くすると、金取り主 …

お言葉は絶対

 私が二度目の御面会に行った時、明主様から、『あんた京都へ行きなさい』とおっしゃられたのです。  私はびっくりしまして、“どうして京都へ行かねばならないのか、芦屋にいて、何も不都合がないのに行く必要はない……”と思いまし …

歩くために足はある

 明主様のおっしゃることは、みな御教えです。  私は、いつも車でご浄霊をいただきに行っていましたら、ある日、『あんた、まだ車で来ているのか。家の中でも車で歩いているのか』とのお言葉です。「いいえ」と申し上げますと、『神様 …

素直でないのが一番厄介

 ただ単に、造営だけのことではありませんが、明主様はよく仰せられていました。  『ただ頭の悪いだけなら始末がいいが、変なのは一番厄介だ。たとえば造営にしても、決して私の指図通りにしない。それでやり直させると、今度は逆に間 …

遠慮も罪になる

 御面会のあとのことです。講習(教修)を受けて直後のことでしたが、明主様が、『ご飯を食べてゆきなさい』と私におっしゃいました。私は世間的に、一応ご遠慮申し上げました。  すると、『わたしが食べてゆけということは、体裁や何 …

言われた通り素直にやれ

 ある日、碧雲荘で明主様は、植木屋に、『木を伐れ』と言われました。  ところが、専門家だけに、明主様の言われる通りに、ブスブスと乱暴には伐れないのです。  そこで明主様は奉仕者に、『おまえ、伐れ』と言われます。  その奉 …

御教え通りにさせていただくには浄まるのが先決

 明主様は、『ちょうどいいということは一番簡単だ。中道を行くということは簡単だ』とおっしゃられますが、私たちにはそれが一番難かしいことなのです。  それで、いろいろ考えさせていただいて思いましたのですが、だんだん修業をさ …