書籍

まえがき

 一宗の教祖として何十万の信者を統率しておられる明主様ですから、そのご日常もさぞかし神室探く閉じこもられて、俗事には一切耳を藉さず、ひたすら御神業に専念しておられるご日課だと考えがちですが、そのような斎戒沐浴的な生活の一 …

起床

 明主様のお目ざめは、午前七時半ごろで、係の者が、「お時間です」とお起こしし、ラジオのスイッチを入れます。すると明主様は、NHKの「朝の訪問」などの放送を床の中でお聴きになり、八時にご離床になります。  明主様のお使用に …

入浴

 明主様は、午前八時にお起きになると、すぐお風呂へ行かれます。  そして、そこで洗顔もなさるわけですが、特にお歯は、青年のころ、長く続いた歯痛のために死をさえ考えられたほどで、その手入れはまことに入念になさいます。  ご …

新聞閲覧

 明主様は、ご入浴後二、三十分間は、霜柱の立つ真冬でも、裸か、せいぜい浴衣一枚の姿で、その朝の日刊新聞をごらんになります。  これについては、明主様は、『ぬるい湯にはいっても、出たあとは非常にあつい』と、いつもおっしゃっ …

朝食

 十数種の日刊新聞を閲覧させてから、明主様は朝食をおとりになります。そして、その食事には、非常にこまかいところまで心をくばっておられました。  明主様は、“バランスのとれた食生活”ということをよく言われました。たとえば、 …

奉仕者挨拶

 朝のお食事が終わるころになると、奉仕者は一同打ち揃ってお部屋に上がり、ご挨拶を申し述べます。  碧雲荘に奉仕する全員が、お部屋の前へ並んでご接拶をするのですが、この時、明主様は素早く、それら奉仕者に目をそそがれます。そ …

来客・調髪など

 朝のお食事のあと、信者以外のいろいろの客のある時は、明主様は、ご自分で床の間の軸を取替えられたり、花を活けられたり、もてなしの準備をなさいます。それは、ご自身の来客ばかりでなく、二代様が稽古していらした長唄や茶道の師匠 …

御面会

 そのころは、『御面会』といって、月に十日間(資格者の御面会日は毎月一日、一般信者の御面会日は毎月五、六、七、十五、十六、十七、二十五、二十六、二十七日)をそれに当て、咲見町の仮本部に参集した信者に、明主様は、宗教はもち …

入霊

 正午、明主様は、ラジオのニュースをお聴きになりながら、「おひかり」に御入霊をなさいます。しかし、この入霊は、正午にかぎらず、ラジオ・ニュースの時間には、それを聴かれながら適宜になさいます。  入霊とは、「おひかり」を眉 …

造苑・散策・美術鑑賞

 昼の食事は、午後零時半ごろにおとりになります。  そして、そのあと、明主様は、お外出のない日は、教団幹部や美術関係の人々にお会いになられ、時にはその幹部に浄霊をされたり、あるいは原稿の口述や信者のお蔭話、寄書などをお読 …