「附記」

『本人でなく霊を叱るのだ』

 箱根神山荘での御面会のとき、どうしたことか、明主様のお座ぶとんが出ていないのです。明主様は、それを見て、『どうしたんだ』と言われ、お立ちになったままで、おすわりになりませんでした。  お側の奉仕者は気がついて、あわてて …

すべてこちらの想念次第

 ある時、立派な一対の徳利がビール瓶と一緒にお下げしてあるのを見て、こんなところに置いては危ないからと、ほかの場所に持っていこうとした時、それが倒れて瓢箪形の徳利のくびれたところから、ふたつに割れてしまったのです。  さ …

言われた通りにやっていれば

 明主様は、言われたこと、命ぜられたことがチャンとやっていないと大変しかられました。たとえば、私などよく庭仕事をしていて、『この木を植え変えておけ』とか、『伐っておけ』と言われて、さっさと部屋へ引き上げてゆかれる時があり …

臆測でものを言わぬこと

 明主様という方は、いいつけられた通りにやっていれば、決してお叱りにならない方でした。少しでも「我」を出すとご機嫌がわるいのです。  また、明主様は、その人間の地位、身分にかかわりなく、その人の「職」「技術」を使って下さ …

“もう二度としません”と書け

 昭和二十三年、清水町にお住いのころの明主様は、お側の奉仕者が、同じ失敗を三度繰返しますと、必ずと言ってよいほど、『紙と筆を持って来い』とおっしゃられました。 そして、『おまえたちが同じ失敗を何度も、何度も繰返すのは、要 …

『あれはまちがえるよ、おまえ行け』

 側近御奉仕のお許しをいただき、お屋敷に上がって五日目、初めて明主様にご挨拶させていただいた時のことです。明主様は「萩の家」でラジオをお聴きになりながら、御神体や「おひかり」のご揮毫中でした。  ご挨拶がすんで、私は部屋 …

『わかればいいんだからな』

  私がソコヒを患って、箱根へ明主様のご浄霊をいただきにお伺いした時、何かの事故で汽車が遅れ、遅刻して、明主様に物凄く叱られたことがありました。  『わたしをなんと思うか』と言われ、その時初めて “神様だ”という気持にな …

叱る合の手に笑顔

 昔、各教会ごとにご会食をやらせていただいた時のことです。 ちょうど箱根で、私のところが当番にあたりまして、無事ご会食はすましていただいたんですが、その後映画を始める時間を、どうしたわけか、井上さんが間違えてしまいました …

損得で庭は造らない

 私は農家の出で、仕事をすることはちっとも苦にならない性分でしたから、明主様から大変重宝がられ、お使いいただいたものですが、どうも金銭のありがたさが身についているので、ご用命の仕事でも、明主様のお得になるようにと、ついお …

御教えの実行者であられた明主様

 昭和二十七年ごろ、明主様はよく側近の奉仕者に対して、『原稿を書け。原稿を書くと頭がよくなる。ことにおまえたちは、わたしのことを書けばいいのだ』とだれかれとなくおっしゃっておられました。  それで私も、明主様のご日常につ …