草創期の日課
昭和初期、すなわち本教草創期における明主様のご日常には、朝昼夜と一時間一時間を仕切るようなご日課はありませんでした。 ひと言で申すなら、お仕事に関するかぎり、明主様はどんな些細なことも決してゆるがせになさらず、驚くべ …
自ら率先垂範される
ある時、明主様のお嬢さまが、「お父さま、たまにはお眠い時もおありになるでしょうに、感心ですね。いつも凡帳面にお起きになって……」と申されましたところ、明主様は、『そりゃ、私だって眠いこともあるさ。だけどね、私がそういう …
おのれにも厳しい人であれ
昭和二十八、九年ごろの映画のとき、明主様は碧雲荘から咲見町へ、夜の七時にお出ましになるのですが、あるとき、会食でおそくなり、ウガイをなさらないでお出かけになったことがありました …
『わたしの時間は神様のもの』
私はハワイヘ行く前(昭和二十八年二月ハワイ布教に出発)、明主様から十一回もご浄霊をいただきましたが、その三回目のことです。明主様がお出ましになる五分前に碧雲荘に上がって、お待ちしていました。 浄霊をいただくお部屋には、 …
『御神業の邪魔になる』
ある御面会の席上、いろいろ御教えいただいたのですが、明主様は、『忙しいから、きょうはこれくらいにしてくれ』と言われました。私は、「もう少し伺いたいのですが……」と、なおもすがるような気持で申しました。すると明主様は、『 …
たったの五分間と思ったのに
いつか、明主様とご一緒にご会食させていただいたときのことでした。私は五分間遅れたのです。 そうしたら明主様は、『人間界では五分間だけど、神様の方では、大変に遅れたことになるんだよ』と、きついお顔つきでおっしゃったことが …
時間を守らぬ人は相手にするな
晩年の明主様は、時間の観念が、とくにやかましかったようですが、これはお若い時からでした。 ですから、相手の人と何か約束されましても、先方がそれを履行しませんと、『ああいう人はだめだ。相手と約束して、それを違えるような …
約束時間の厳守
まだ明主様が玉川にお住まいのころです。私と主人、それに子供まで、月に一度は、帝国ホテルヘ食事に連れて行って下さいました。たいてい二十一日か二十二日で、ホテルで落合うこともありました。明主様は、二代様とお揃いでお出かけに …
『私には一分でも大事』
お屋敷で御面会の時の時刻には、非常にやかましい明主様でした。一分おくれても、えらく叱られました。 ある御面会のこと、私の時計が少しおくれていたのを私は知らずにいました。そのとき御奉仕の女の人が来て、「何時の御面会です …
『誠をもって来た者なら』
昭和二十九年ごろ、当時ある道具屋さんで列車が遅れて、明主様との約束時間より五分遅れたんです。本人はちゃんとまに合うつもりで出て来たんですが、汽車が延着したために、息せききって五分遅れてきたんです。 明主様は、いつも自 …