信仰とは誠の道以外にはない
ある時明主様は、あることに関して『たくさんの邪神が、私を不快にしよう、私の仕事を邪魔しようとして、たえず隙を狙っている。しかし、どんな邪神でも私にはよりつけないから、私の側の者に憑って邪魔をするのだ』とおっしゃいました …
誠ある人には幸福がある
昭和二十二、三年、東山荘へ御面会に伺った時のことです。お部屋の棚の上に人形が置いてありました。 明主様は、その人形をごらんになりながら、こう言われました。『あの人形だが、だれが作ったか知らないが、ある人が心をこめて作 …
初心を忘れては誠がなくなる
箱根美術館の二階での出来ごとですが、ある日、美術品の軸物を陳列替えに、明主様がおいでになられました。 いつもの例でそういう時は、私どもはウインドーの前にゴザを敷き、その上に美術品を列べ、ひとつひとつ、紙に名前を書いて …
『信者ほどありがたいものはない』
いつか、明主様と来客とのご対談中、客の質問に、明主様は、『私はすべてにおいて能率的ですよ。私は大勢の者を使っておりますが、みな自由にさせています。いま裏に山を作らせていますが、外部の仕事師よりもよっぽど能率が上がってい …
叱られるのがこわさにつく嘘
明主様はある日、つくづく仰せられました。 『いまの世の中の人間は、実に嘘をよく言う。アメリカなどでは少ないようだが、特に日本人は、ほとんど嘘つきといってよい。毎日訪問に来る客でも、まったく嘘をつかぬ人は少ない。ひとこ …
精出してザルで水汲む愚か者
ある時、明主様はおっしゃいました。『最もひどいのは、神様をごまかせると思っている奴だ。そうとすれば、人間が神様より上だということになる。どんなにうまくごまかしても、嘘はかならずバレる。そのような嘘で固めて成功すると思う …
人の目はごまかせても神の目は
昭和二十三年、清水町時代のことです。 当時明主様は、毎晩ご揮毫は六時四十五分からはじめられましたが、ご揮毫の場合、私どもお側でお手伝いする三人は、まずお部屋を掃除し、準備万端整えてから、明主様をお迎えさせていただくの …
鏡のような正直さに徹せよ
長年、私はおそばで御奉仕させていただきましたが、明主様は、実に驚くほど正直なお方で、人の言うことは、なんでもそのままおうけになりますが、それでいて、絶対にごまかすことは出来ませんでした。 ある時明主様は、『私が、やむ …
“わからない”と正直に言える人
明主様は、『私にはわかりません、と言うには勇気がいる。しかし、ほんとうに判らないのだから、正直に言えば、逆に信用は増すものである』と仰せられたことがありますが、自分の立場にとらわれず、わからないと言える人にして、はじめ …
なぜ到来物と断わらないか
これは、私がある先輩の先生からうかがったことです。明主様が、『これあんたに上げよう』と、献上されたものの中から、ある品物を私の先生に下さったのです。 先生は、“どうしてこれを自分に下さったんだろう”と思いながら、家に …