怒らないより怒れない人に
私は若いころ(二十代)、手に負えない乱暴者で、喧嘩の三羽烏と言われたくらいでした。それに、私は弱いから、すぐ物を持って殴りかかるようなことをするのです。自分で自分が怖かったくらい、喧嘩しては酒をのみ、あばれるという始末 …
“借り”は“仮”でほんとうでない
ある日、借家のことについて、つぎのような御教えをいただいたことがあります。 『このごろは、何事にも感謝の気持ちが欠けていていけない。家などを借りて、住まわしてもらっている場合でも、お蔭で雨風しのげているのに、家主に対 …
顔にも出さぬ自分の痛み
明主様にもネン毒が出たことがありますが、決して痛いとはおっしゃらず、痛そうなお顔もなさいませんでした。 そのくせ、人がそうだと、深く同情され、心配されました。人のことでは、『痛いだろう、苦しいだろう』と言われますが、 …
『苦しむのも結構じゃないか』
私がお世話させていただいていた信者の方で、それは奥さんですが、非常に浄化のきびしい方がありました。 病気はよくなったのですが、その他の面で、つぎからつぎへと苦しいことが起こって来るのです。苦しいことが起こるのは、その …
子供抱えても御用する因縁
昭和九年ごろ、三人の子供を抱えて、支部のお仕事は、毎日お取り次ぎ、月次祭、出張と忙しい日々でした。 当時主人は、ほとんど毎日お側にあがっておりました。ある日、きょうは帰って来てほしいと思い、応神堂に電話しましたが、や …
常に執着をなくす心がけ
あるときの御面会で、ご講話も終わりに近づき、明主様は一段とお声を強くせられ、『きょうは、みなさんにおみやげとして良いことを教えましょう』とのお言葉に、思わず聞き耳を立てた私たちに、執着というものが、いかに間違ったことで …
あせりを殺すのも修業
昭和二十五年のある日のことです。ご浄霊とご指導をいただくために、お邸に参上しました。 「きょうはお邸が静かですね」と申し上げたところ、『ああ、家の者が休みをほしいと言うものだからね。きょうは休ませたよ』と静かな笑いを …
順序──忙しい時ほど気をつけて
明主様は、順序ということを厳しくおっしゃいまして、私がご浄霊に五分ぐらい遅れてしまったことがあった時、『きみは私に治されるのだから、私より先に来て待っていなければいけない。治す人が待っていて、治される人があとから来たら …
指導者には特に厳しい順序の教え
明主様が、地方巡教を一番最初になさった時、名古屋から京都へお回りになり、その帰りの時にお供させていただこうと思って、明主様のお乗りの車両のところへご挨拶に行きました。 その時、明主様は管長さんとお話なさっておられまし …
神を知らぬから順序がわからぬ
昭和二十七年四月、明主様が京都へご巡教になられた時のことです。 私は結核の再浄化で、クタクタになっていた時でした。明主様が夕方、京都朝日ビルのアラスカ(料理店)へお着きになるのですが、予定より時間が遅れたんです。 …