『爺臭いのはいや』
昭和二十五年ごろです。明主様のワイシャツを縫わせていただいたことがあります。観山亭のルームでお仕事をしておられるところへ、メージャーを持ってうかがいましたが、寸法をおとりしたあと、カラーのスタイルをうかがいますと、『爺 …
『喧嘩でもして来たのか』
箱根、熱海時代、人の出入りの多くなったころは、服装についてよくご注意下さいました。夏など胸をハダケ、乱れた服装のままお側へおうかがいする時など『喧嘩でもして来たのか』と、おからかいになるというふうなご注意の仕方でした。 …
自分のためだけではない
ある日明主様は、『人間はしゃれっ気がなかったらおしまいだ。みな大いにしゃれるべし……私は、おしゃれだよ』とおっしゃられて、ふだん鏡をごらんになられることはありませんのに、鏡の前で、いつまでもネクタイをお直しになっておら …
未信者にも同じ思いやり
清水町の仮本部は二十三年にお求めになったものですが、以前は小倉石油の社長さんの別荘でした。その小倉別荘の留守番に小林さんという老夫婦がおりましたが、身寄りのない気の毒な境遇の方でした。そして教団で屋敷を買ってしまいまし …