昭和二十三年十二月二十八日 御講話(8) 光録(補)
〔 質問者 〕慈悲は正義の裏づけが必要と存じますが左の項目において慈悲と正義との関係につき御指示をお願いいたします。 キリストの「人若し汝の右の頬を打たば左をも向けよ」との無抵抗主義。 ほー慈悲の解剖ですか、……こ …
昭和二十三年十二月二十八日 御講話(9) 光録(補)
〔 質問者 〕利己主義者が悪宣伝、悪行為をなした場合、それを見逃してやっては、その人に対し無慈悲でもあり、また他面、社会的には悪の風習を助長することにもなると存じますが、その場合、慈悲または正義はいかに行使すべきでしょ …
昭和二十三年十二月二十八日 御講話(10) 光録(補)
〔 質問者 〕ソクラテスが獄中でみずから毒杯を仰いで死についたことも不正に対する抗議の表われと存じますが。 これはさあ……賞めていいかけなしていいか判りません。いかなるときでも自殺はいけない、これは神様への反逆になるか …
昭和二十三年十二月二十八日 御講話(11) 光録(補)
〔 質問者 〕ガンジーの断食に見られる心情、態度も「不義への抗議」と見られますが…… あれは無抵抗の抵抗というので、インドではしかたがないでしょうね。あの場合あれよりほかにしかたがない。しかしこの前ピストルで打たれて …
昭和二十三年十二月二十八日 御講話(12) 光録(補)
〔 質問者 〕キリストが十字架に上るまでの行動、心情はやはり不義への抗議と見られますが…… キリストは宗教家ですから不義への抗議ということは当たらないですね。キリストはピラト王の命令で殺されたのですが、王は臆病で、偉 …
昭和二十三年十二月二十八日 御講話(13) 光録(補)
〔 質問者 〕孔子の正義を貫く行動の弱さがその生涯の不遇を招き、支那民族を弱くしたのではないでしょうか。 孔子のため支那民族が弱くなったとは言えないでしょう。 孔子の道徳で支那は救われたんですよ。 いまでも『論語』の影 …
昭和二十三年十二月二十八日 御講話(14) 光録(補)
〔 質問者 〕釈迦の正義に対する弱さがインド民族をあのように弱くし、かつ仏教の偉大な教えをもってしても人類が現在の程度にしか救済できなかったのではないでしょうか。 これはそうです。釈迦は……釈迦だけでなく、いままでの …
昭和二十三年十二月二十八日 御講話(15) 光録(補)
〔 質問者 〕日本観音教団におきましても不正に対する正義感が根強いほどいくたの犠牲に耐え忍び、正しい理性を培い、喜び勇んで地上天国建設の美しいお手伝いができるのではないでしょうか。 この不正に対する正義感というのを見る …
昭和二十三年十二月二十八日 御講話(16) 光録(補)
〔 質問者 〕労働時間について論議されますが、健康と労働について…… 労働時間はいまに一日四時間でよくなります。そういう方法をだんだんに発表しますよ。農業だって無肥料でやれば一日四時間働けばよい。この間も白菜に堆肥を …
昭和二十三年十二月二十八日 御講話(17) 光録(補)
〔 質問者 〕死産、流産にはなにか特殊な霊的な意味がありましょうか。 これはありますね。ふつうは体的な原因が多い。一番多い原因はおなかに固まりがあることです。腹の皮が厚いと産めぬと言われるけれど、これは腹膜に尿毒が溜ま …