岡田先生療術

岡田先生療術上(四) 【治療士の心構え】

 治療に就ての心得を述べておきます。  第一に肝腎な事は治療しようとする時の想念であります。まず世の中を救い、人類を幸福にしたいという大善心が根本にならなくてはならぬのであります。  これによって巧く金儲けしようとか、こ …

岡田先生療術上(四) 【栄養食に就て】

 栄養食ですが、これは、現在程度の学問では未だ判らないと思うのであります。何となれば、飲食物は、人間の口から入って胃へ行き、それから腸あるいは肝臓、脾臓、腎臓など、各種の消化器能を経るに従って、最後はその成分が一大変化を …

岡田先生療術上(四) 【病気と憑霊】

 病気の原因として、憑霊という事を知っておく必要があります。これを知らなくては解釈のつかぬ事が沢山出来て来ます。多くの場合、憑霊的病原は軽視出来ないものがあります。しかしこれを本当に知るには「霊覚」を持たなくてはならない …

岡田先生療術上(五) 【患者取扱】

 今晩からいよいよ個々の病気の事に就ての御話になります。        患 者 取 扱  その前にまず最初、患者を扱う上に於て参考になる事をお話致しますが、医者の方では大体打診、聴診及び五指の圧診であります。  聴診の方 …

岡田先生療術上(五) 【上体の上部】

 右の図の如く三段に分けて、又その一段を三段に分ける。  まず上体の上部から説明致します。即ち脳からであります。  そして医学の方と吾々の方との説明は大変違う事があるかも知れませんが、それは治療に当って自ら会得するより致 …

岡田先生療術上(五) 【頭痛】

 頭痛には、全体的頭痛と偏頭痛と、前頭部頭痛と後頭部頭痛とがあります。  原因は、毒血に因る場合と脳貧血に因る場合と二通りありますから、毒血の方から先にお話致します。  この症状は、世間非常に多いもので、時々痛む人と慢性 …

岡田先生療術上(五) 【眩暈】

 この症状の原因としては、図の如く、首の付根の太い筋にゴリゴリがある。これが頭脳への血液送流を妨げるのであります。  今一つは、前額部全体に毒血が滞溜し、その部に微熱を持つ為であります。  本療法によれば、軽症一週間位、 …

岡田先生療術上(五) 【不眠症】

 この病気は、後頭部の左右に頗る頑固な水膿溜結が出来るので、まるで竹筒のようであります。普通治り難いとされてありますが、本療法によれば順調に全治するので、軽症で一週間位、重症一ケ月位であります。  この病気の慢性症は睡眠 …

岡田先生療術上(五) 【脳溢血】

 原因は、頚椎髄から延髄へかけての両側に「毒血」が溜結するんであります。  これは毒血の沢山ある人が、頭脳を多く使うのが原因であります。  近代人は肉食を多くする為毒血が殖える。そこへ頭脳を多く使うからそれへ向って神経が …